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2010年 2月 21日

雪に導かれたアンティークショップ

カテゴリー 旅のエッセイ

旅のエッセイのフォローです。
2月10日、パリからもアップしましたが、今回の旅は、何かの力で導かれたようなことが何回もありました。

パリの最終日、スーツケースや手荷物はかなりオーバーペースなので、何か小さなアンティークを買いたいなと思い、チェックアウトをして、荷物を預け、ホテルを出ました。お日様が出ていたので、ルンルン気分で!
サンルイ島からマレのアンティークのお店が集まっているヴィラージュに行こうと慣れた道をあるていると、
小雪がちらちら舞い落ちてきました。でも、パリジェンヌのように傘もささず、小雪を楽しんでいました。
(傘を持って出ませんでした。何しろいいお天気でしたから)
ところが、ゆきはどんどん激しくなり、道は白くなり始めました。
目指すアンティークショップのあたりにだけはまず行こうと思い、頑張って歩きましたが、帽子やマフラーに雪が積もりだしました!
挙句の果てに、ショップ街は未だ開いていません!「わー困った!」あまりの雪の降り積もる速さにびっくり、と言うよりはむしろ恐怖さえも感じてきました。

サンルイ島までもどり、早くどこかカフェに入ろうと探していたら、メインの通りからわきに入った道に気になるお店を見つけました。アンティークです。
私に買えるようなものはあるのかしら?と、恐る恐るドアを開けました。
すると迎えてくれたのは優しそうな年配の男性。
雪に導かれてこのお店にきました、と言うと、「メルシー、ネージュ」と、おどけて返してくれました。
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まず、目についたのが、このハート型のシルバーのフォトスタンド。
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そして、店内奥のケースの中には素敵なアクセサリーが鈍い光を放っていました。「わー!!、ほしいものばかり」
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ブレスレッドをいくつかためしてみて、シルバーとメレダイヤの1900年頃のものを決めました。
それからもうひとつ、シャープなデザインのブローチ。1850年くらいのものを買うことにしました。

三つ買うから、えいや!で値引きをしてくれました。とてもフレンドリーなオーナーさんです。
日本の雑誌にも掲載されたことがあるんですって!
私はまったく知らず、雪に導かれるままに扉を開けましたが・・・
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店内で記念撮影なんかして(笑)、201002200323.jpg
「お昼を食べるのにお薦めのお店はありますか?」と尋ねると、
カジュアルな美味しいお店を教えてくださいました。そして、道案内までもしてくださり。

そしてこの後、まだ後述談があるのです。
教えていただいたお店でランチを食べた後、そういえば!と思い、買ったブローチを取り出して見ていたのですが、どうしてもブローチのピンがうごきません。そこでアンティークショップに戻りました。
オーナーさんがむしめがねをして、ペンチでピンが動くように直してくれましたが、その間、私はショーケースの中に、素敵なブローチを見つけてしまい、どうしてもほしくなってしまいました。
エンジェルの絵が刻まれているものです。すると、オーナーは 先のブローチと同じくらいの値段だから
替えてもいいと言ってくれたのです。
そうして、めでたくエンジェルのブローチは私の手元におさまりました!^^
このブローチはだれがしていたんでしょうね・・・私のもとに来るこの偶然。でも、必然だったのかもしれない、と思うとなんだかワクワクします。

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アンティークショップで買ったシルバーのブレスレッドとエンジェルのブローチ。
そして、ブログにも書きましたが、ラスパイユ通りのマルシェで見つけた、スージーライトとターコイズのブレスレッド。
それから、かつて、古いものに目が利く友人からプレゼントされたアンティークのブローチ。これをコートにつけて旅していたのですが、アンティークショップのオーナーさんにみてもらったら、1900年ころのものだと言われました。
アンティークって、ちょっとロマンがありますね。

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