アーカイブ 「フラワーデザイナー」

2012年 3月 23日

大正ロマン

高輪プリンツヒェンガルテンでのウェディング。お花のお打合せの時にウェディングドレスの後に大正時代のヴィンテージのお着物をお召しになるということを伺ったので、
会場の装花も大正ロマンのイメージにいたしましょう!ということで新郎新婦と合意。

ウェディングドレスは品の良いシンプルなドレスでしたので、オールドローズなどを使った柔らかな仕上がりにしました。

そして、会場のお花は、あでやかな着物の柄にも負けない、インパクトのあるお花、ダリアを入れました。

オレンジ、茶色、赤のレトロなイメージのグラデーションです。
アクセントに季節先取りの桜!

オリジナリティー豊かなオーダーメイドのウェディング装花です。
新郎新婦の輝くお顔に幸せを感じます。

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2011年 11月 27日

使命

カテゴリー フラワーデザイナー

私の周りには幸せなことに素晴らしい方々がいます。自分の生きる目的、役割を自覚し、その目的に向かって着実に進んでいらっしゃいます。
その中の一人は私の友人、植田明美さん。ヒマワリのような明るさの持ち主。ヒマワリは太陽を向いていますが、むしろ太陽そのもの。明るく多くの人の行く先に光を与えてくれるような人です。
明美さんつながりでお知り合いになった温井和佳奈さん。カンボジア女性の自立のために、職業人としてのグラフィックデザイナーを育成しています。
そして最近フェイスブックからお知り合いになった都倉亮さん。癌との闘病から立ち直り、今まさに多くの事をご自分の使命として発信していらっしゃいます。

素晴らしい方々から多くの気づきをいただいています。

そんな中、じゃあ、私の使命って?私にできる社会貢献って?という難問にぶつかりました。

花の仕事をしていると、私の作った花束やアレンジ、ブーケを喜んでくださる方々は幸いにもたくさんいらっしゃいます。
でも、これでいいの?花はそれ自体で美しいものだし・・・
ガラス作家や画家が、無から作品を作り出すのとはちょっと違うし・・・
つらつら考えながら今日は地元をお散歩。まあ、いいっか…が今日のところの結論。
ランスのカテドラルのステンドグラスの色の組み合わせ、自然の織り成す色の組みあわせ、私の作品の中の色の組み合わせ・・・
共通項があるかもしれない。そんな方向を向いてい行こうかな。



そういえば、面白いエピソードを思い出しました。
昨年の春、私の小、中学校の同級生が私の店にひょっこりやってきました。彼は慶応大学の大学院を出て、アメリカに行ったらしいという噂でした。
その彼がなぜ私の店を知りあてて、来たのかも説明がいまいちあやふやだったのですが、彼はなんと牧師さんになっていました。そして私に言ったのは「牧師の仕事も、花の仕事も人を癒すことには変わりがない」と・・・いまだに謎の来店だったのですが、この言葉は私の励みです。

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2011年 11月 14日

里山との交流

カテゴリー フラワーデザイナー

山梨県韮崎市穴山町という日本の原風景が残る里山と都会との交流を手掛けている友人達(マジカルカーペットの植田明美さんや上田ちふみさん)とこれまでに何度か穴山町でのイベントに参加してきましたが、今回は私のフラワーパフォーマンスとフラワーアレンジメントレッスンが企画の対象となりました。
穴山町の野山で採集した自然の素材を使って、私が皆さんの前でデモンストレーションをしました。
11月13日の当日の前、12日に実際に使うものを採りましたが、さらに1か月前に一度穴山でメイキングビデオを撮りに出向いていました。

さて、当日はお天気にも恵まれ、穴山ふれあいホールからは富士山も見えました。
ポスターの前に、穴山の素材でいけたお花でお出迎え。パリで行われたの久石譲さんのコンサート会場でディスプレイした「月刊フローリスト」の記事も掲示してくださっていました。
メイキングビデオを上映した後、シャンソンの合わせてデモンストレーションが始まりました。
参加してくださっていた小学生の女の子に、地元の柿を加えてもらいました。
題して「里山と都会の融合」約12分のパフォーマンスです。

南フランスの特産、プロバンスプリント生地、ソレイヤードも作品に入れ込みました。文化の融合は各所で・・・

フラワーアレンジメントレッスンのはじまり。クリスマスキャンドルアレンジメントを地元の素材で。パリで買ってきたオーナメントをアクセントにしました。

会場のすみにもクリスマス風アレンジメントをディスプレイしておきました。

東京から20名、韮崎市から23名の参加者と一緒に記念撮影。

穴山のブレイン、穴山ダンディーズ^^

メイキングビデオなど作成時からご一緒した穴山ホールの方と

美味しいフランス菓子(ル・ブラン製)と紅茶をいただき、和やかな時間過ごし東京組はバスで一路東京へ。
富士山も夕闇に包まれ始めていました。

今回のみならず、これまでにも穴山との交流を着実に進めてきた友人の明美さんのパワーに感動しています。きっとこれからもいい流れができていくのでしょうね。
それに加われて私は幸せです。明美さんのブログもご紹介します。
この1日の流れを友人の谷村知穂子さんがブログに克明にに書いてくださっています。

フラワーイベント前のランチ(ラ・キュイエット@韮崎)の写真をアップします。オルタンシアのスタッフも一緒に参加。スタッフのおかげで約40名の参加者のレッスンに対応しました。


この間にごぼうのポタージュスープが入りました。

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2011年 10月 25日

DIECI GINZA でのワークショップ

10月9日に銀座交詢ビルにある、ナルミ製陶さんのコンセプトショップDIECI GINZAでワークショップをおこないました。
私もブログに書きましたが、DIECI GINZAのブログにもアップしていただいていますので、ご紹介させていただきます。

あれからすでに2週間がたちました。季節は秋まっただ中となっています。明日はかなり冷え込むようですね。
ディスプレイに使った栗のジャムを今日パンに塗って食べてみました。栗の風味がして、おいしかったです。食欲の秋でもあります・・・

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2011年 10月 01日

アートフラワーアレンジ

最近、アートフラワーアレンジの需要が多くなったように思います。アートフラワーの質が向上したせいもあるかもしれません。
私のお店には、アートフラワーのアレンジを置いていますが、お客様や生徒さんが生花と間違えることがよくあります。

ただ、生きている生花の醸し出すエネルギーにはかないません。
しかし、アートフラワーアレンジを、偽者の花、と見るのではなく、インテリア小物、あるいはオブジェとして見るのが
いいと私は思います。
絵画の花は生きてはいませんが、人に癒しや感動をあたえます。それと同じように、アートフラワーのアレンジも、人の心に働きかけることができると思います。

私のフラーショップの近くの某自動車メーカーのショールームにお勤めのT様。送別用の花束などをご注文いただき、長年のお付き合いです。
そのT様が私の作ったアートフラワーアレンジメントを気に入って下さり、ご自宅に飾っていらっしゃいます。

お写真をいただきました。
「玄関を入るとすぐに目に入り、癒される」とおっしゃて下さいます。 お仕事なさっているので、「日中締切でも枯れないし(笑)」と。
長く愛される絵画のように、私の作品も長く愛されるように心を込めて作ろうと思います。

6月にパリで行われた久石譲氏のチャリティーコンサートの会場で、私が「日本再生」をイメージして作った作品もアートフラワーです。素材はアートフラワーでも
作り手の感情や感性を表現することはできると思います。

生花と同様にアートフラワーのアレンジも好きです。

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2011年 9月 25日

秋色

ポルトガル・フランスの旅から戻り、蒸し暑い日々、そして台風の襲撃を経験し、ちょっとうんざりして、旅の郷愁に浸っておりましたが
お彼岸の中日ころから、風、空に秋の気配を感じるようになりました。「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、
異常気象の今年でも、秋はやってきました。

私の玄関先には、毎年この時期に彼岸花がにょきにょき出てきて、花を咲かせます。自然のサイクルですね。

今日は銀座にあるジャッジョーロハーブハウスでの第4回目のフラワーレッスンとハーブティーのお茶会でした。
何度か参加されている方もいらっしゃいますし、初めて私の中学、高校時代の友人たちも参加してくださいました。

テーマの「ボルドーカラーの花をいける」ということに際して、まず、ボルドー色とは?そしてワインレッドとは?
とフランスの色のことについてお話させていただきました。生活・文化によって色の名前もちがってきます。


アレンジはみなさん楽しんでいただけました。
フランスで買ってきたタッセルや、マロニエの実を入れ込んで出来上がり!


作品を前にして、今回のハーブティー、「夏の疲れをいやすハイビスカスとローズヒップティー」と、「クレープシュゼット」、「チョコレートリキュール」「マロニエの蜂蜜」をいただきました。

やっと訪れた秋の気配の中、ボルドーカラー(正確にはブルゴーニュカラー)のお花に触れ、癒しのハーブティーとお菓子をいただき、心地よい半日を過ごさせていただきました。
参加してくださった方々に感謝です。楽しい時間を持てたこと、嬉しく思います。

一足早く秋が訪れているパリで拾ってきたマロニエの実が、秋色のアクセントになっていました。

秋はいろいろとイベントがあります。
10月9日は銀座ナルミのショールーム、DIECI GINZAにて、秋のフルーツを入れたアレンジメントをナルミの器に生けるセミナーを行います。
11月13日は山梨県韮崎市穴山で、穴山の自然の草木を使ってデモンストレーションを行います。マジカルカーペット主催の都会人と地元の方々とのふれあいイベントです。

今年も終盤。実りの秋が実りの2011年になるよう、取り組んでいきたいと思っています。
皆様、よろしくお願いいたします。

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2011年 8月 07日

蝉しぐれの中で

今日は久しぶりに夏らしいお天気でした。(夕立もきているけれど・・・)
高輪プリンツヒェンガルテンでのウェディングがありました。
ご新婦はドイツに在住のピアニストで、お花のお打合せは一時帰国の時に合わせて行いました。

都心の住宅地の高輪の一角で、蝉しぐれの中、ウェディングが行われました。

アーチを取り付けたり、お花を運ぶ私たちは汗だく!しかし、アーチのお花は涼しげ・・・・

挙式後、中庭でフラワーシャワーをあびた新郎新婦は参列者の方々の祝福を受けていました。和やかで、私も幸せな気分。

ウェルカムボードやケーキのプレートにドイツ語が・・・

ケーキには音符の形のチョコレートが散らしてありました。
披露宴会場に流れる音楽はご新婦が演奏なさっているピアノの音楽。軽やかなピアノのメロディーが流れていました。


お色直しに水色のドレスをお召しになるので、会場装花には砂糖菓子のようなペールトーンのお花の中に水色のパールブルーを入れました。

どうぞこれからもお幸せに~

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2011年 7月 01日

フランスへの発信

震災後、何かが変わった日本人の心。それを表現したいな、と思っているうちに、ビッグなチャンスをいただき、6月23日にパリでおこなわれた久石譲さんのチャリティーコンサート会場のエントランスでディスプレイをさせていただきました。
日本から持ち込む大量の資材。今回のディスプレイはアートフラワー。
おまけに渡仏直前にパリのプロデューサー杉山さんから電話が入り、展示スペースが1メートルの高さで、2メートル四方の板を隠さなくてはならにという情報。足元は苔をイメージしていましたが、その資材を買いに行く時間もなく、近所のDIYのお店で人工芝を4メートル買いました。それもさらに増えて、追加料金でJALのおなかに。でもパリの空港にはお迎えが来てくださり、ホテルまでは大型のタクシーで苦労なく行けました。

パリの近代都市空間にあるコンサート会場はモダンな造り。
今回のポスターである、黒田アキさんの作品がよく似合います。黒田さんはパリで長年活躍されている方。パレロワイヤルの裏手に大きな壁画があります。

コンサートの開場は19時。20時開演。
私は16時から17時過ぎにかけて作成しました。
スペースが広いので、足元にあしらう帯を2本にしました。
コンサートホールからはゲネプロの音楽が聞こえてきていました。

完成!箱根浅間神社で見た、大地から天にまっすぐ伸びる木のパワーを表現したいと思っていました。
その力強さを感じていただけるでしょうか。

一緒にお手伝いいただいた杉山久美さんと。

19時の開場時間となると人々が押し寄せてきました。4000人が集まりました!!

黒田さんのポスター、私の作品の前は、募金やチャリティーのTシャツ販売の拠点となっていました。

コンサートは日本と違って、初めからヒートアップ気味。フランスでの久石譲人気はすごいものです。

途中、日本の震災の映像、それに立ち向かう人々の笑顔などの映像もあり、私も隣のフランス人もハンカチで目をぬぐっていました・・・・

フランスで、日本の再生を表現できたこと、私にとって大きな財産となりました。
この作品は、一夜にして撤去し、資材はフランスで保管されています。

今後企画されている、フランス5都市を巡回する日本の震災写真展の会場でもディスプレイするという案もいただいています。多くの方々見ていただきたいとおもっています。

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2011年 6月 16日

日本再生 Renaissance du Japon

カテゴリー フラワーデザイナー

音楽家の久石譲さんがチャリティーコンサートを東京、大阪、パリ、北京で行っています。
そのパリ公演が6月23日に行われますが、ちょっとしためぐりあわせから、私のアレンジが会場でディスプレイされることになりました。

3月11日の震災後、壊滅的な被害を受けた大地、人々でしたが、復興への意欲、絆が生まれました。
震災後の日本はこれまでの日本とは違う人生観、人間関係などが生まれていると思います。

壊滅的な被害を受けた大地でしたが、その下には、根があり、季節がめぐりそこから新しい植物が生育し始めました。まっすぐ天に向かって伸びていく植物です。
大地の下で張り巡らされた根はそれぞれが繋がり、人々の絆のようでもあります。

この今の日本をフランスに発信したいという私の思いが、久石さんのコンサート会場で実現できることになりました。何と言うめぐりあわせ…これも見えない誰かに応援されているとしか思えません。
周りでは、友人のかっこチャンがIL DIVOへ、被災者がどれほど彼らの音楽で癒されているかという気持ちを来日した彼らに直接伝える事が出来ました。これも素晴らしい引き寄せでした。
(この波動に私も乗せていただき、フランス人メンバーのセバスチャンに花束を直接お渡しする偶然に巡り合いました)

昨日、友人の明美さんに案内していただき、富士山の麓にある浅間神社へかっこチャン、エステシャンの陽子ちゃんとご一緒しました。

参道に連なるまっすぐと伸びた木々を目にして、何故か涙。


隆起した太い根。そして天に向かうかのように伸びた幹。
力強さを感じました。

パリでのディスプレイは、アートフラワーの素材でできた、幹、木、枝、根、葉だけで表現します。
既に試作をしてみて、アイディアは固まっています。

しかしこの木々をみて、小手先で綺麗なものを作ることだけに走らないようにしようと思いました。
私の表現したい事は、大地から天に向かうエネルギーなのだ、という事を再確認しました。

パリへの出発が近づいていますが、気負うことなく、当日を迎えられたらいいなと思います。

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2011年 6月 04日

パリでレッスン

6月下旬にフランスに行きます。今回の旅は、震災からの日々をちょっとリフレッシュしようと思い、
思い切ってチケットをとりました。
そんな折、今の日本、震災復興に向かっていいる人々、人々の絆、甚大な被害の下から芽を出した植物、
そんな姿を私のフラワーデザインで表現したいと思うようになりました。そして、あれよあれよと言う間に、
久石譲さんのパリでのチャリティーコンサート会場で、ディスプレイする機会をいただきました。
デザイン、資材の購入、運搬など準備は進めています。

・・・・・とそこへ、もう一つ舞い込んだのが、パリで生花のフラワーアレンジメントレッスンをチャンスです。
というのは、昨年パリで友人の紹介でお会いした日本人女性二人が、何と日本語学校とカルチャースクールを開いたのです!若いのにすご~い!
Espace Nadeshiko(スペースなでしこ)
そこで私は日本とフランスのフュージョンをテイストとしたアレンジメントレッスンをします。
麻の着物地をプラスティックのベースに巻き付け、花器にします。
お花の向きなど丁寧に見てラインを生かしたアレンジメントにしようかと。パリ風はマスですけどね。

お花は現地の花屋さんで調達します。
生徒さんは日本人でも、フランス人でもOKです^^
なでしこさんもあちこちで告知してくださっています。
パリにいらっしゃる方、是非お越しください。
6月28日13時30分からです。
楽しみ満載の旅になりそうです。いろいろな出会いがありそう・・・

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